ゴルフレッスンプロのサカモトリョウです。
今回は【石川遼選手の最近不調の理由と凄いポイントとは!?現役ゴルフレッスンプロが具体的に徹底解説!】という内容の記事となっております。
石川選手と聞いて一般的なゴルファーは、
- 10代の頃は凄い成績を出したスーパースター!
- 凄く飛ぶ!
- 最近はとても不調のイメージが強い……
などと思うでしょうが、具体的な説明はなかなか出てこないでしょう。
そこで、現役ゴルフレッスンプロの私が石川選手の凄さについて説明いたします!
3分くらいで読める内容ですし、石川選手の最近の不調の理由・相変わらず凄いポイントなどが具体的に理解出来る可能性が高いので、ぜひご一読ください。
目次
プロゴルファー:石川遼の凄いポイント具体的説明
“東建前哨戦”千葉オープンに丸山茂樹、石川遼、日本OP覇者らが参戦 https://t.co/f1ZUeQi8VZ pic.twitter.com/RWr8RtgZTr
— Catch the Golf (@golf_info1) March 20, 2019
昔から天才の名を欲しいままにしていた石川選手。
私もアマチュアの頃に1度同じ試合に出たことがあるのですが、
と、思ってしまうほどに14〜5歳の彼は凄まじい技術を持っていました。
1番衝撃的だったのは、200ヤード前後のパー3を5番アイアンで「ポンっ」と打って1ピン右について、納得がいかなかったのか首を捻っていた彼を見て、
「200ヤードってそんなに簡単に打てるの!?」
と、思ったことです。
私がグリーン周りで30ヤード打っているかのような力感でしたから……
そんな石川遼選手の凄いポイントはどこにあるのか?それを具体的に説明しましょう。
圧倒的な飛距離
石川選手の最大限の強みはまず飛距離でしょう。
松山英樹選手に体格は劣りますが、飛距離は全く負けていません。
海外選手の中に入っても遜色無い飛距離性能を持っています。
ショートゲームの精度
石川選手を見ている方のほとんどがその飛距離に目を奪われがちですが、石川選手の
- アプローチ
- パッティング
つまり、ショートゲームと言われるものが素晴らしいセンスを持っているのです。
その距離感たるやまさしく「天才的」と言えるでしょう。
特に、パッティングの感性は抜群のひと言!
見ていて気持ちが良いほどです。
プロゴルファー:石川遼選手の弱点と最近の不調理由はドライバーが原因
「石川遼と言えばドライバーショット!」
そういうイメージが皆さんあるのではないでしょうか?
それほど彼はドライバーで多くのゴルフファンを魅了してきました。
しかし、最近(2019年3月現在)はそのドライバーが1番の足かせとなってしまっているんです。
本人も、
- 「以前は1番信用していたドライバーが今や1番の不安材料」
- 「飛ばないし、曲がる。どうしていいか分からない」
などと言っていました。
その理由も説明していきましょう。
飛距離の為に精度を犠牲にしてしまった
日本で凄まじい成績を残した後、拠点をアメリカに移しましたが明らかに飛距離の面で無理をするようになっていきました。
海外の選手はその体格から日本人とは比べものにならないほどの飛距離を誇ります。
これには「国土が広くゴルフ場の設計もかなり広いところが多い」という理由があります。
OBも極端に少ないので、思いっきり振ってもペナルティーエリアにいきづらいので、プレーヤーはどんどん振ってゴルフを覚えることが出来ます。
しかし、日本のような敷地が狭い中でゴルフ場を作っていると、どうしてもプレー禁止エリア(OBなど)が多く設定されてしまいます。
なので、その中でスコアを出すには「飛距離では無く精度」が求められるので、飛距離を伸ばして育ちづらいという背景もあるのです。
そんな中、石川選手はなんとか海外選手の飛距離に対抗しようと更なる飛距離アップに着手した結果、どうしても精度が落ちていってしまったという訳ですね。
「体格」という面では劣っているのはしょうがないので、背伸びをし過ぎてしまった印象です……
そのままでも十分戦えていたでしょうが、実際にその場にいる彼はこれからメジャーで戦うにはどうしても飛距離が必要だと感じたのでしょう。
そのチャレンジは素晴らしいですが、現状はとても辛い状態で頑張っているのでしょうね……
スイングのタイミング
最近のスイングを見ていて、明らかにタイミングがズレていることが多々あります。
これは普通のゴルファーにはいくらでもあることです。
しかし、石川選手ほどのプレーヤーがスイング中のタイミングがズレて、フィニッシュが取れないほどのミスショットが多発するというのは明らかにおかしいです。
それが原因による
- 右にプッシュアウト
- 左にチーピン
などがドライバーで出てしまっているのが現状です。
トレーニングの相性
これは私が個人的に思うことなのですが、
「もしかしてトレーニングが合っていないのかな?」
ということです。
昨今のプロゴルファーは、ほとんどの選手がしっかりとしたトレーニングを取り入れています。
しかし、実はトレーニングは「相性」がとても重要で、どんなに理論上素晴らしいトレーニングでも本人の骨格や筋肉・スイングに合っていないトレーニングは逆効果だったりするんです。
石川選手ほどのトッププロがショットをある程度上手く捌くことが出来ないのは、体の調整によるものではないかと思うのです。
「それは、トレーニングから来ているんじゃないか?」
その疑問はどうしても浮かんでしまいます。
石川遼は誰もが復活を望むスーパースターのプロゴルファー!
石川 遼
結果が悪くてもそれが実力です。
僕は調子が悪いとかいいとか
思ったことはないんです。
それも含めて自分の力だと思っていますから。
気持ちの強さというのは練習量と練習の質だと思う。 pic.twitter.com/rCv4VSmBMD— スポーツ選手偉人達の名言 (@ppzzpp1) March 16, 2019
未だかつて、ここまで男子ゴルフ界を盛り上げてくれた選手がいるでしょうか?
彼ほどのスーパースターはこれからもそうは現れないでしょう。
実際に話したこともありますが、本当に好青年で正に
「これからプロを目指すジュニアに目指して欲しいプロゴルファーの姿」
だと、レッスンプロとして思います。
私が想像しているよりも遥かに辛い思いを本人はしているのでしょう。
しかし、彼がカムバックしてくればゴルフ界が盛り上がるのは間違いないと言えます。
イチゴルフファンとして、石川遼のファンとして彼の復活優勝を楽しみにしています。
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