ゴルフレッスンプロのサカモトリョウです。
今回は【オープンスタンスについての基本説明】という内容の記事となっております。
※文章が苦手な方はこちらの動画に内容の一部をまとめていますのでご覧ください。
(動画編集中)
一般的にオープンスタンスと聞くと
- あまり聞いたことが無い
- 自然とオープンスタンスになりすぎて注意されたことがある
- オープンスタンスのなにが良くて何がダメなの?
というように思うでしょう。
そこで、現役ゴルフレッスンプロの観点からこれらの疑問にお答えします。
具体的には
- ゴルフのオープンスタンスとは足の方向を左に向かせる構え方のこと
- オープンスタンスのメリット・デメリット
- オープンスタンスがおすすめな人・おすすめしない人
の順番で説明します。
5分くらいで読める内容ですし、オープンスタンスについて理解できる可能性が高いのでぜひご一読ください。
目次
ゴルフのオープンスタンスとは足の方向を左に向かせる構え方のこと
オープンスタンスとは、両足を平行ではなく左足を後ろに引く、もしくは右足を前に出すことによって足の方向だけ左に向いているように立つ構え方のことです。
逆のクローズスタンスについてはこちらの記事で紹介しています。
オープンスタンスはクローズスタンスと並んでポピュラーな構え方の1つなので、ぜひ覚えておきましょう。
オープンスタンスをするべきおすすめ状況
次に、オープンスタンスを取り入れるべきの状況を具体的に紹介しましょう。
100ヤード以内のショットやアプローチ
100ヤード以内のショットやアプローチは、基本的にオープンスタンスに構えた方がイメージが出やすく、ゴルファーの基本の1つとしてよく教えられます。
実際に、私もレッスンする時はこのような状況かの場合オープンスタンスをおすすめすることがおおいですね。
オープンスタンスにすることで左サイドの空間が広く使えるので、飛ばすことが目的ではない100ヤード以内のショットやアプローチにとても適しているのです。
ガードバンカーからのショット(エクスプロージョンショット)
その人がよほどの違和感が無い限り、ガードバンカーからピンに近づけるショット(エクスプロージョンショット)では必ずオープンスタンスをおすすめしています。
これはクローズに構えると、クラブヘッドの入射角度が鋭角になり過ぎてしまい、ダフってバンカーから出しづらくなってしまうという理由からです。
オープンスタンスにすると、フォローが出しやすくなる上に入射角も鋭角になりづらくなるのでエクスプロージョンショットに適しています。
バンカーの砂が硬いと逆にクラブが弾かれてトップしてしまうこともあるので注意しましょう。
つま先上がりのライでのショット
つま先上がりは基本的に打球が左に行くことがほとんどです。
なので、オープンスタンスにすることによりアウトサイドインの軌道になりやすくスライス回転をかけやすいので、左に飛びやすいライと相殺することが出来るのです。
オープンスタンスをするゴルファーのメリット・デメリット
オープンスタンスのメリット
まずはオープンスタンスのメリットについて説明します。
1つずつ紹介しましょう。
アウトサイドにバックスイングしやすくなる
オープンスタンスに構えることにより、バックスイングで右足よりに引かれてアウトサイドに上げやすくなります。
左サイドに体重移動しやすくなる
オープンスタンスにすることにより、バックスイングで右足に体重が乗り過ぎない為にフォローで左足に体重が乗りやすくなります。
全体的にフックの防止になる
全体的にオープンスタンスによるメリットは、フックの防止や軽減に役立つものが多いです。
アプローチやバンカーショットに最適
フェイスを開くことの多いアプローチやバンカーショットでは、オープンスタンスは欠かせないスタンスです。
オープンスタンスで左サイドに多くの空間を作っておき、振り抜きを良くすることでアプローチやバンカーショットのフィーリングを高めることが出来るでしょう。
オープンスタンスのデメリット
次にオープンスタンスによりデメリットも紹介しておきます。
切り返しで突っ込みやすい
バックスイングからフォローにかけての「切り返し」の部分で、左サイドに突っ込みやすい傾向があります。
打球がこすりやすい
オープンスタンスにすると、ボールをこすりやすくなるのでスライス回転がかかりやすくなったり、回転数が増え過ぎてしまう可能性があります。
もちろん、合う・合わないは人それぞれですが、自分にとってメリットとデメリットのどちらが多くなるか試してみましょう。
右足に体重が残ったままインパクトしやすい
オープンスタンスにすると右足が前に出ているような構えになるので、自然と右足に加重しやすくなる傾向があります。
アドレスではまだ良いですが、インパクトで右足に体重が残ってしまうとダフりの原因となるので気をつけましょう!
オープンスタンスがおすすめ・おすすめしないゴルファー
オープンスタンスをおすすめするタイプのゴルファー
まずはおすすめ出来る人のタイプを紹介していきましょう。
フック回転が強過ぎる人
フックか移転が強過ぎる人には、基本おすすめです。
アウトサイドインに入りやすくなるので、フック回転の防止に繋がることが多いです。
バックスイングが深く入りすぎる人
オープンスタンスは右足が前に出ているようなアドレスなので、バックスイングが深く入り過ぎてしまう人にとっておすすめです。
右足がバックスイング側で壁の役割を果たすからです。
オープンスタンスをおすすめしないタイプのゴルファー
次にオープンスタンスをあまりおすすめしないタイプのゴルファーはどういった人なのかを紹介していきましょう。
打球を低くしたい方
基本的に打球は高く出やすいので、どうしても打球を抑えたい方にはおすすめしません。
スライスが強くて悩んでいる方
スライス系の曲がりが大きい方にはあまりおすすめしません。
フェイスを開きやすいスタンスなので、逆にスライス回転が強くなってしまう恐れがあります。
これらはあくまで「目安」に過ぎませんが、ある程度傾向はみな似ているのでぜひ参考にしてみてください!
オープンスタンスを取る際の注意点3ポイント
オープンスタンスを取る際は、
- ボールポジションをいつもより右めに
- アドレス時のスタンス幅は状況に応じて
- 左腰を後ろに引き過ぎない
3ポイント
ボールポジションをいつもより右めに
特にアプローチなどですが、オープンスタンスを取る時には右めにボールをセットすると打ちやすくなります。
直接ボールをヒットしやすくなり、いわゆる「ダウンブロー」のクラブ軌道に自然となるので、試してみましょう。
アドレス時のスタンス幅は状況に応じて
オープンスタンスを取っている時でも、アドレス幅は状況に応じて変えるのがおすすめです。
バンカー
→足場をしっかりとしたいのでスタンス幅広め
短いアプローチ
→体重移動したくないので出来る限り足幅を狭める
などとその状況において応用していきましょう。
左腰を後ろに引き過ぎない
アドレス時に足と同時に左腰を引き過ぎると、極端にアウトサイドインの軌道になりやすくなってしまいます。
かなり強いフック防止や、どうしても大きいスライスが必要な場合以外はおすすめしないので注意しましょう。
オープンスタンスの際に間違いやすいポイント
体全体が左に向きすぎる
オープンスタンスはあくまで「足の方向」での話しです。
多少ならいいですが、足に釣られて腰や肩のラインまで左に向いてしまうとオープンスタンスではなく、ただ「左に向いているだけ」となってしまうのでご注意ください。
フェイスの方向がズレる
これはオープンスタンスに限らずスタンスを平行以外にする時に、その方向によってフェイスの向きがズレてしまうことが多いです。
フェイスの方向はしっかりと保っておきましょう。
まとめ:オープンスタンスは力が強い方やフック回転が強いゴルファーにおすすめ!
ゴルフには大まかに分けると
- スクエアスタンス(真っすぐに構える基本的なスタンス)
- クローズスタンス(足を右に向けるスタンス)
- オープンスタンス(足を左に向けるスタンス)
の3種のスタンスに別れます。
特にオープンスタンスは、アプローチやバンカーショットでは欠かせないスタンスです。
しかし、ここに書いたのはあくまで1指針に過ぎません。
それぞれの良さを活かして、自分に合うスタンスを見つけてみましょう!
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