ゴルフレッスンプロのサカモトリョウです。
今回は、ゴルフにおけるメンタルの弱さ強化方法!上級編となっています。
上級編と言っていますが、実は初心者にも実践出来る物も多いです。
全体的に見てみて、自分にイメージできる物だけ実践に使ってみるというのも良いでしょう。
具体的には
- ゴルフショットは「そこに打つ」を基本にする
- ミスショットは「自分のスイングと状況判断を見直すチャンス」
- いつも自分の状況を「もう一人の自分」が見ていよう
- ゴルフはいつも失敗を前提にしていよう
- 足下の傾斜だけでなく、心の「ライ」も見定めよう
の順番で説明していきたいと思います。
10分前後で読める内容ですし、初級者からプロを目指す人まで知っていて欲しいセルフマインドコントロールが多いので、ぜひご一読ください!
※文章が苦手な人は、こちらの動画にまとめていますので、ご覧ください。
入門編はこちらからどうぞ。
合わせて読みたい、初心者の為のゴルフ講座のまとめはこちらです。
目次
ゴルフショットは「そこに打つ」を基本にする
「ゴルフはそこのポイントに打つ」が前提にあると、非常に強いんです。
これは当たり前のように聞こえますよね?
ですが、じつはこれが非常に高等な技術であり、マインドコントロールでもあるんです。
ゴルフは「ハザード」と呼ばれるOBや池(ウォーターハザード)やバンカーなどといった、入れてしまうとスコアに大変影響のある障害があります。
そんなハザードがたくさんあるホールでティーショットするとします。
そこで皆さんはどう考えるでしょうか?
よく落ち入るゴルファーの思考
一般的に、ハザードの多いホールに来ると
- 「右のOBだけは絶対入れたくないな…」
- 「左のバンカーに入れたら1回で出ないかもしれない…」
- 「でも左に飛びすぎると次のショットはピン方向に打てないかも…」
などと、「悪いイメージから最優先で逃げる」という思考になるでしょう。
しかしこれは至極当たり前のことで、皆さんが悪いわけではありません。
むしろ「危機回避能力が高い」とも言えるので、むしろゴルフにおいていい要素にもなるでしょう。
では、どこが問題になるのか?
みなさんにも経験がありませんか?
打った後に
- 「右のOBだけは行っちゃ行けなかったのに、何故かそっちに富んでいってしまった…」
- 「左のバンカーに入れたくなかったのに、吸い込まれるように入ってしまった…」
などです。
これは本当にゴルファーなら誰もが経験しているであろうミスなのですが、実はこれにちゃんとした根拠があるのをご存知でしょうか?
実は、
【脳への電気信号では「右に飛ばしたくない」も「右に飛ばしたい」も、同じ信号に過ぎない】
というのです。
考えるべきゴルファーの思考
つまり「右に飛ばしたくない」も「右に飛ばしたい」も、同じ信号に過ぎないのであれば、私たちの考えるべきは
右に飛ばしたくない
右にあるOBが気になる
ではなく、
悪くても左サイドに飛ぶように打とう
真っすぐに飛ばそう!
という思考が、脳科学的にも正しいのです。
確かに、トッププロが良く言うのは「このボールをああいう軌道を描いて、あそこの点に落とす」という、とても具体的なイメージの元にショットをしていると言います。
これは脳科学的にも大変正しいイメージの作り方なのでしょう。
ですので、私たちが考えるべきことは、「あっちに飛ばしたくない」では無く「あそこに飛ばす!」という意識なのです。
もちろんそういう意識で打ったとしても、ミスショットをするときは多いでしょう。
ですが、私たちのやるべきことは「ちゃんとイメージ通りにボールを飛ばす確率を少しでも上げる」ということなんです。
これはセルフマインドコントロールと関係の無いように感じますが「脳」と「心」は間違いなく繋がっていて、切っても切り離せない関係です。
思考は心に直結するのだと、覚えておきましょう。
ミスショットは「自分のスイングと状況判断を見直すチャンス」
ゴルフはミスのスポーツであるので「ミスショット」をどう捉え、考えるかが、マインドコントロール上で非常に重要になってきます。
そこでわたしがいつもおすすめしているのが「ミスショットは自分のスイングや状況判断を見直すチャンスである」というマインドコントロールです。
ミスにはもちろん原因があります。
その原因がいったいどこにあるのか、初心者はもちろん、ゴルフ上級者にも分からないことが多いんです。
昔、全米アマにも出たことがある知り合いのプロゴルファーがこんなことを言っていました。
- 「どうしても打球が右に少しだけ出てします」
- 「いろいろ試したけどしっくりこない」
- 「何故だか理解出来ない」
こんなことを言っていたそうです。
その後、第三者にチェックしてもらったところ、右に出る原因が分かりました。
それが、
「気づかないうちに、全体的に少し右を向いていた」だけでした。
毎日練習して、ラウンドしているプロが自分のアドレスで右に向いていたことにさえ自分では気付ない…
ゴルフというスポーツがいかに繊細で、自分では認識できないかが分かる事例ですよね?
ですので、もしなたがミスショットをしたなら考えるべきは
「このミスショットで、自分の状態がどうなっているのか分かるか考えてみよう!」
という思考が、正しいマインドコントロールです。
ミスショットで自分のスイングと状況判断を見直す具体例
ティーショットで豪快に2オン可能な位置にナイスショットしたとしましょう。
そして、そのセカンドショットでちょろ(ボールの頭の方をかすって少ししか飛ばないミス)してしまったとします。
そこであなたは
- 「せっかく2オンのチャンスだったのに!」
- 「3打目も180ヤード残ってしまった…」
と思うのではなく
- 「セカンドショットでこのミスが出るということは、もしかしたらグリーンが気になって頭が上がるのが早かったのかもしれない」
- 「2オンに気を取られて、足下のライの確認を怠ってしまったのかもしれない」
などと考えるべきなのです。
これだけで、これからのあなたの成長率は劇的に変わることでしょう!
セルフマインドコントロールとは、言い方を変えれば「自分の思考の仕方を操る」ということです。
この2つはどちらも独立することがないので、自分のやり易い、イメージのしやすい方法を模索して、実践してみましょう。
いつも自分の状況を「もう一人の自分」が見ていよう
「いつでも冷静に物事を見ろ!」
なんて良く言われますよね?
これは、確かにその通りで、ぐうの音も出ないほど正論です。
しかし、
言われてそんなことで来たら誰も苦労はしません。
冷静に!なんて言われても、熱くなる時はどうしてもあるはずです。
その「熱さ」は、ゴルフをとっても楽しんでいるとも言えますし、普段スゴく努力しているが上の感情かもしれません。
わたしも現役時代、「こんなに努力しているのになんで結果が出ないんだ!」という感情に支配され、熱くなっていたときが多くありました。
ですので、ゴルフというスポーツをせっかく楽しんでいたり、ゴルフをうまくなろうと必死で頑張っている人間に「常に冷静に!」なんて言っても実践出来るわけがありません。
そこでおすすめなマインドコントロールが、さきほど言った「もう一人の自分が今の自分を見ている意識を持つ」ということです。
時には熱くなることも、冷静を失っていることもしょうがないでしょう。
しかし
- 「ちょっと熱くなり過ぎてるな」
- 「これ以上感情的になったら周りに気を使わせてしまうな」
などと、もう一人の自分に注意してもらいましょう。
そうすることで「デッドライン」を超えなければ、感情で失敗したり、人の信頼を失うことも無いでしょう。
ゴルフはいつも失敗を前提にしていよう
自分から「失敗してもいい!」と考えていることは、非常に有効なセルフマインドコントロールの1つです。
「失敗は成功のもと」と良く言いますが、ゴルフにおいてもこれは間違いが無いです。
この思考の元にいれれば、
- 「よし!ミスをしたらまた自分の状態が理解できるぞ」
- 「今のミスで、こういう状況下での自分のクセが分かった!」
となります。
つまりこのセルフマインドコントロールにより、
「ミスがミスでなくなる!」
ということです。
まさしく「失敗は成功の母」という言葉通りになります。
失敗が、成功への一歩目を踏み出したという思考を手に入れることが出来れば、あなたにとっての「ミス」は、この世から存在を無くすのです。
そして、このマインドコントロールのスゴいところは「成功により喜びを感じれる」という点にもあります。
「失敗を求めている」と「思わぬ成功がより嬉しい」わけです。
単純なことですが、この積み重ねがとても大きいのです。
これが「セルフマインドコントロール」の真骨頂と言えるでしょう。
足下の傾斜だけでなく、心の「ライ」も見定めよう
自分の足下ばかりを見て、そこのライ(足下の傾斜や状態)ばかり気にしていませんか?
マインドコントロールの観念で、本当に見るべきは「心のライ」なんです。
普通の足下のライは「左足上がり、爪先下がり」などがあり、その傾斜によって出やすい打球が決まっているので、確かにライを把握するのは大変重要です。
しかし、自分の心理状況(今は気分が落ち込んでいる や、今はいいショットが続いていてノっている!など)を理解することも、同じくらい重要です。
わたしはこのことを「心のライもよく観察しよう」と言っています。
不思議とゴルフには流れがあります。
その例を説明していきます。
ラウンドの流れが良いとき
ラウンドの流れがいい時は
- パットがスゴく入る
- 良いショットが連発
- ミスショットしても跳ねてフェアウェイに戻ってくる
などがよくあったりします。
こういった時は、ミスしても結果がナイスショットの時とあまり変わらなかったりするんです。
ですが、もちろん逆の流れの悪いときも多くあります。
ラウンドの流れが悪いとき
流れが悪いときは、まとめて押し寄せてきたりします。
- せっかくナイスショットしてもディボット(他の人が打った跡に出来たくぼみ)に入っている。
- 入ったと思ったパットが、カップ周りを回って出てしまう
なぢ、運に見放されたりします。
そこに前もって「そういうことがあるのは当然のスポーツなんだ!」という思考が有るか無いかで大きく変わってくるのです。
そこには自分の精神状態が非常に関わってきていて、状況判断は非常に大切なんです。
そして、なぜかほとんどの皆さんが心のライをちゃんと把握するように言うと、足下のライもきちんと観察してからショットするようになります。
これはおまけですが、完全に一石二鳥なのでぜひ使ってみてください
まとめ:ゴルフにおいて「心」は習得できる技術
- ゴルフショットは「そこに打つ」を基本にする
- ミスショットは「自分のスイングと状況判断を見直すチャンス」
- いつも自分の状況を「もう一人の自分」が見ていよう
- ゴルフはいつも失敗を前提にしていよう
- 足下の傾斜だけでなく、心の「ライ」も見定めよう
セルフマインドコントロールとはなにか?
そう問われたら、
わたしは「心」という習得出来る技術を身につけること。
と答えるでしょう。
すぐに熱くなってしまう人や、諦めてしまう人もたくさんいることでしょう。
わたしもその一人でした。
ですが、皆さん安心してください。
自分がこうあるべきだと望んでいる心は、習得することの出来る技術なんです
「自分はネガティブでダメだ…」
「どうしても熱くなってしまう…」
「後で冷静になれば良かったといつも思う」
などと思うでしょうが、それを活かすことも、変えることも出来るんです。
自信を持って望んでいる自分に手を伸ばしましょう。
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