メジャー大会・試合

【ZOZOゴルフ最終順位・スコア】タイガーウッズ優勝!その理由と試合内容を現役レッスンプロが徹底解説!

ゴルフレッスンプロのサカモトリョウです。
@sakamotoryogolf

日本初、PGAの試合である「ZOZOチャンピオンシップ」が10月24日〜10月28日に習志野カントリークラブで行われました。

  • 2日目は大雨でのサスペンデッド(中止)
  • 3日目に、観客の安全を考慮しての無観客試合でのラウンド
  • 4日目に、で、3ラウンド目と可能な限り日没までのホールをラウンド
  • 5日目の予備日に、残りのホールをラウンド

と、非常に色々なことがあった今回のZOZOチャンピオンシップ。

サカモトリョウ
サカモトリョウ
2、3日目に試合が見れなかった皆さんは、本当に残念でした……

ですが、150人を導入しての必死のコースメンテナンスにより、なんとか72ホールでのラウンド決着が可能となり、月曜日に決着となりました。

サカモトリョウ
サカモトリョウ
私は初日にほぼ全員のスイングや練習方法を、直接確認してきました!

そこで、直接見てきた私がレッスンプロの観点から、この試合結果の理由や原因を具体的に紹介したいと思います。

5分くらいで読める内容ですし、ZOZOチャンピオンシップの最終結果の理由が理解出来る可能性が高いので、ぜひご一読ください!

サカモトリョウ
サカモトリョウ
色々ありましたが、素晴らしい試合でした!
試合会場の習志野カントリークラブについてはこちら
ZOZOチャンピオンシップ会場を現役レッスンプロが実際にラウンドしてみました!【習志野カントリークラブはどんなゴルフ場?】ゴルフレッスンプロのサカモトリョウです。 @sakamotoryogolf 今回は【日本初のPGAツアー!ZOZOチャンピオンシ...

ZOZOチャンピオンシップ最終結果・スコア

1位:−19 タイガー・ウッズ

見事優勝を飾ったのが「タイガー・ウッズ」選手!

「絶対に超えることは出来ない」とまで言われたサムスニードの生涯勝数「82勝」に並んだ記念すべき試合となりました。

5回目となるひざの手術からわずか2ヶ月で。その最初の試合でいきなり優勝するという、まさに規格外のゴルフを見せましたね!

2位:−16 松山英樹

第2位は、惜しくも優勝までわずかに届かなかった松山選手。

試合後のインタビューで、タイガー・ウッズも「ヒデキのバーディーはプレッシャーだった」と言わしめたほどの猛追をしました。

本当に素晴らしいゴルフで、日本人としては最高の試合を見せてくれましたね!

来年のメジャー・東京オリンピックも非常に楽しみです!!

3位タイ:−13 ローリー・マキロイ

3位タイは「ローリー・マキロイ」

直接見ましたが、本当にビューティフルスイングですね。

誰もが憧れるスイング。

この順位もさすがのひと言です。

3位タイ:−13 イム・ソンジェ

同じく3位タイが「イム・ソンジェ」選手。

若干21歳の若き新星は、これからのアメリカツアーで主軸を張る一人と言われていますね。

今後の活躍に注目です。

5位:ゲーリー・ウッドランド

5位が「ゲーリー・ウッドランド」選手。

私が練習を見ていて、優勝候補の最有力だと思った選手の一人です。

素晴らしい内容の練習と、ショットをしていました。

3日目以降、パッティングの調子が上がらなかったのが惜しかったですね。

【それ以降の最終順位はこちら】

引用:GDOニュース

ZOZOチャンピオンシップ:日本人別最終順位・スコア

  • 第2位:−16   松山英樹
  • 第37位タイ:−2 小平智
  • 第46位タイ:E  大槻智春
  • 第51位タイ:+1 石川遼
  • 第57位タイ:+2 香妻陣一朗
  • 第59位タイ:+3 今平周吾
  • 第63位タイ:+4 浅地洋佑
  • 第72位タイ:+9 堀川未来夢
サカモトリョウ
サカモトリョウ
日本人も本当にレベルが上がってきて嬉しいですね!

ZOZOチャンピオンシップ:各ゴルファーの試合内容と結果の理由解説!

では、今回のZOZOチャンピオンシップの内容やこの結果になった理由を具体的に紹介していきましょう。

タイガー・ウッズが優勝した理由説明

まずは、タイガーが優勝した理由からですね。

今回は冒頭で書いた通り、

  • 2日目は大雨でのサスペンデッド(中止)
  • 3日目に、観客の安全を考慮しての無観客試合でのラウンド
  • 4日目に、で、3ラウンド目と可能な限り日没までのホールをラウンド
  • 5日目の予備日に、残りのホールをラウンド

と、非常に不規則な流れの試合となりました。

加えて、タイガーはひざの手術をしてから2ヶ月しか経っておらず、それから初めての試合で試合感も薄れています。

私が初日にショットレンジで見た時も、調子は良さそうとは思えませんでした。

その証拠に、初日のティーショットはスプーンで左に引っ掛けて池ポチャし、そこから3連続ボギー。

とても優勝争いを演じるなど、夢にも思っていませんでした。

しかし、そこから脅威の9バディーをもぎ取って来る!!そして、そこから全ての日を60台でラウンドし、優勝した訳です。

信じられないプレーをする、正にスーパースターですね!

その理由を1つずつ解説しましょう。

全く変わらぬリズム・タイミング・時間の取り方

まず、どんな状況になっても「リズムやタイミング・時間の取り方が全く変わらない」ということが本当に素晴らしいですね。

ここまで気温や試合・コースコンディションの状況が変わっているにも関わらず、そのリズムやタイミング、時間の取り方はほとんど乱れることはありませんでした。

もちろん、ショットが曲がったことはありましたが、

  • 歩くスピード
  • ショットまでのルーティーン
  • 時間の使い方

これらが全くと言っていいほど同じなのです。
ボギーの時も、バーディーの時も。

これは、常日頃から自分のゴルフを徹することを意識して結果を残してきた、タイガーの雰囲気そのもの。

正に「百戦錬磨」の英雄。

そのように感じました。

当たり前に聞こえるかもしれませんが、なかなか出来ないことなんです。

決して無理はしない試合運び

タイガーはそのバーディーラッシュのイメージから「攻め」のイメージがある人が多いです。

しかし、タイガーの凄さは「防御力」だと、私は思っています。

  • 得意のアイアンで攻めて、ティーショットでは無理をしない
  • 難しいホールでは決して無理には狙わない
  • ピンポジションが端にある時は、ショートサイドを狙わない

この試合運びを徹底しています。

上手い人ほど無理をしないもの。

アマチュアの方にも参考となるでしょう。

パッティングが好調だった

プロは最終日のバックナイン以外では、短い距離以外そこまでピンを狙いません。

なので、バディーはパットで取ってくるものです。

タイガーの強い時も、パッティングの冴えが素晴らしかったのですが、今回はその時のような内容の試合運びでしたね。

素晴らしいタッチのパッティングが連発していました。

優勝への大きな要因となったでしょう。

松山選手がもう1歩優勝に届かなかった訳

日本人としては、松山選手の優勝も見てみたかったですよね!

本当にもう1歩のところまでタイガーを追いつめましたが、少しだけ届きませんでした。

その理由を紹介していきましょう。

タイガーがトップに立っていたこと

他の選手で無く「あのタイガー・ウッズがトップにいる」という事実こそが、まず追い抜くことが難しい理由の1つです。

なんと、最終日に3打差以上あってタイガーがトップの試合は、過去の勝率が脅威の100パーセント!

昔、「バーディーではタイガーに勝てない。イーグルを狙わなくては」と、各選手が必要以上に攻めて、勝手に崩れて行ったというのは有名な話しです。

松山選手も3日目が終わった後のインタビューで、「トップがあの方ですから」というコメントを残していました。

それくらい、【タイガー・ウッズ】というゴルファーは各選手にとっても特別な位置に居る方なのです。

なので、精一杯の攻めを見せましたが、彼のその強さと存在感にもう1歩届かなかったのも、理由の1つですね。

14番のバーディーパット

具体的な流れで言うと、14番の短いバーディーパットを入れられなかったことは非常に大きい理由と言えます。

1メートル〜2メートル弱くらいの、普段の松山選手なら90%以上の確率で入るパットを外しました。

これは本当に痛いミスとなってしまいましたね。

タイガーも比較的簡単なスライスのバーディーパットを、明らかなミスで外したばかりだったので、これを決めれば大きなプレッシャーを与えていたはずです。

試合後のインタビューでタイガー・ウッズも「ヒデキのバーディーはプレッシャーだった」と言っていたので、ここは勝負どころの1つだったと言えますね。

18番のティーショット

もう1つの勝負所として、18番のティーショットをスプーンで奥のバンカーに入れてしまったところがあります。

ここでセンターにおいて2オン待ちしていれば、後ろのタイガーにプレッシャーを与えることが出来たはずです。

こういった細かいことでショットはブレていくものなので、ここも勿体なかったと言えますね。

その他選手の敗因

その他選手のほとんどは、「厳しい試合状況での一貫性のあるプレー」が弱かったと言えるでしょう。

ローリーは初日の途中まで4オーバーまで落ちていますし、キーガンブラッドリーやウッドランドは3日目以降にうまく伸ばすことが出来ませんでした。

ここでさっき言っていた、「タイガー・ウッズの強さ」との差が出たという訳です。

この場に居るのは各国を代表する世界最高峰のトッププレーヤーばかりで、実力差はほとんどありません。

なので、こういったところで最終的にほんのわずかの差になるのです。

サカモトリョウ
サカモトリョウ
負けた選手も、本当に素晴らしいゴルフを見せてくれていました!

ZOZOチャンピオンシップ最終結果・スコア:まとめ

【順位・スコア最終結果】

  • 1位:−19 タイガー・ウッズ
  • 2位:−16 松山英樹
  • 3位タイ:−13 ローリー・マキロイ
  • 3位タイ:−13 イム・ソンジェ
  • 5位:ゲーリー・ウッドランド

【各ゴルファーの試合内容と結果の理由解説!】

  • タイガー・ウッズが優勝した理由
  • 松山選手がもう1歩優勝に届かなかった訳
  • その他選手の敗因

いかがだったでしょうか?

日本初のPGAツアーとしておこなわれた「ZOZOチャンピオンシップ」

今年はタイガー・ウッズ、松山英樹選手が優勝争いし、タイガー・ウッズが史上最高勝数に並ぶ勝利を勝ち取るという最高の試合となりました。

ZOZOチャンピオンシップは今年を入れて6年間連続日本でおこなわれるので、今年残念だった方はぜひ来年観戦してみてくださいね!

そして、今年はぜひこの記事を参考にゴルフ仲間同士でお話を盛り上がってみてください。

試合会場の習志野カントリークラブについてはこちら
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